「部下がいない管理職」ってナニ?中小企業のリアルを語ります

仕事

「管理職」と聞くと、どんなイメージを持っていますか?

部下をまとめ、チームを導くリーダー像を思い浮かべるかもしれません。でも現実には、部下ゼロ、相談相手もいない、完全ソロプレイの管理職も存在します。実はこれ、中小企業では珍しくもなんともありません。「あるある」を通り越して「仕様」です笑

わたしもそのひとりです。

指示する相手がいないのに「指示力」を求められ、資料を作って会議で発表し、質疑応答まで全部一人でこなす。そんなワンオペ管理職のリアルをまとめてみました。

「マネジメント」とは、何を「マネジ」してるのか問題

「今日の業務はなんだったかな・・」

部下や上司がいれば、雑談代わりにスケジュール確認なんてできますけど、相手はパソコンやスケジュール帳ですね。進捗確認も一人。今日の予定を決めるのも、進めるのも、わたし。

報告がない、連絡されてない!ということはひとりしかいない部署内では起こりえませんが。そんな日々が続くと、「これ、管理職って名乗っていいのかな?」とアイデンティティが揺らぎます。名刺には『マネージャー』とあるけれど、実態は『ひとり総合職』という矛盾・・

責任だけはフルボリューム

部下がいないから楽?

いえいえ、「責任」だけは一人前どころか二人前あります笑

社長に報告するのも自分、トラブルの謝罪に行くのも自分。何かあれば「どうなってるの?」と真っ先に名前を呼ばれるのも、やっぱり自分です。
報連相も進捗管理も、すべて一人で回しているので、うっかり忘れるとすぐに詰みます。
それなのに、ひとりしかいないからといって、「仕事が一人分」で済むわけではありません。
「管理職手当」はほんの気持ち程度で、時給換算してみると・・もう笑うしかありませんね。

誰にも引き継げない仕事が増えていく

部署にひとりしかいないと、時々ふと怖くなることがあります。

「この仕事、誰にも引き継げないな」と気づいた瞬間ですね。中小企業あるあるなんですが。

業務の属人化問題というやつです。気づいたときには、自分しか知らない謎のExcelが社内インフラになっていることもあります。わたしが風邪を引いたら業務が止まる。それが現実です。だからこそ、健康管理も仕事のうちだと思っています。昼休みにR-1を飲みながら業務マニュアルを整備するわたしの姿、誰かに見せたい。

育成機会ゼロ、未来が見えない孤独

管理職研修を受けることがあります。「部下のやる気を引き出す方法」を学びます。

・・部下、いないんですが?

虚無感しかありません笑
本当は後進を育てたいんですよね。チームで働きたいです。でも、増員の話はずっと先送りなんです。社内の未来を考えるたび、「このまま定年まで一人で走るのか」という思いが頭をよぎります。最近では、自分の業務の棚卸しを「退職準備」と呼んでいます。もちろん辞める予定はありません。今のところは。

まとめ

中小企業でひとり管理職として働くということ。それは、ある意味「全部自分でやる」というスーパーマルチプレイヤーでありながら、あまり表に出ることはありません。

他部署に頼ってもらえることは多くて、うれしいですが・・地味な存在ですね笑





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