管理部門は「お金で問題を解決する」仕事である|業務効率化と成熟度の考え方

仕事

わたしは経理職で、いわゆる「管理部門」に所属しています。
この部署の仕事って、外からは見えにくいんですよね。
会社がうまく回っているときほど、存在感がなくなりますから。

大きなトラブルが起きない。
支払いもスムーズに済んでいる。
労務問題も表に出ない。

こういったことが、この部署の役割だからです。

しかし。

「目立たない」ということは、
判断の基準も見えにくい」ということでもあります。

だからこそ、気になるんですよね。

「他の会社は、どうしているのだろうか」と。

会計ソフトは入れている。
労務管理もシステム化している。
クラウドも使っている。

それでも、どこか不安が残ります。

うちは十分なのか。
やりすぎなのか。
それとも、まだ足りないのか。

結論から言います。

管理部門の成熟度は、
どれだけお金で問題を解決しているかで決まります。

コストゼロという幻想

Excelで回す経理。
手作業の年末調整。
共有されないパスワード。
「自分でやった方が早い」と抱え込む管理職。

一見、コストはゼロに見えます。

しかし、それは間違いです。

残業が発生している時点でコストです。
その人しか分からない状態はリスクです。
ミスが起きた瞬間に信用を失うなら、それは潜在負債です。

無料でやっているのではありません。
支払いを後ろ倒しにしているだけです。

そのツケは、時間、疲労、退職、事故という形で必ず回ってきます。

わたしは、管理部門の仕事をこう定義しています。

見えない損失を消す仕事です。

問題を起こさない。
事故を防ぐ。
属人化を避ける。
摩擦を減らす。
情報を整える。

売上を生む仕事ではありません。
損失を止める仕事です。

だからこそ、判断基準も変わります。

「いくらかかるか」ではなく、
いくらの損失を防げるか」で考えます。

すでに、わたしたちはお金で解決しています

案外気付かないものなんですが、意識していないだけで、管理部門は日々お金を使っています。

一例を示します。

管理職

有料の情報共有ツール。
外部への業務委託。
研修や専門家の活用。

時間と摩擦を減らすための投資です。

経理

会計ソフト。
銀行データ連携。
税理士との契約。

ミスと属人化を防ぐための投資です。

総務

労務管理システム。
年末調整ソフト。
外部サービス。

業務を安定させる投資です。

ITインフラ

クラウド利用料。
セキュリティ対策。
保守契約。

トラブルを起こさないための投資です。

これらは楽をするためのお金ではありません。
組織を壊さないためのお金です。

無料で回すと、必ず人に負担が集中します

以前のわたしは、できるだけ自分で回そうとしていました。

設定も、集計も、管理も。
自分でやれば節約になると思っていました。

節約こそ経理の基本、って感じで1円にこだわってましたね。

それは間違いではないんですけど、

「わたしが止まれば、止まる」

それは組織として危険な状態です。
属人化は美徳ではありません。設計ミスです。

そして設計は、気合では直りません。
必要ならお金で直します。

これは逃げではありません。
責任ある判断です。

まとめ

営業は「売上」をつくります。
開発は「商品」をつくります。

管理部門は、「壊れない状態」をつくります。

ツールを導入する。
外部の力を借りる。
有料プランに切り替える。
保守契約を結ぶ。

それらは経費ではありません。
設計投資です。

無料で頑張ることは美徳ではありません。
壊れない仕組みをつくることが、管理部門の責任です。

気合では回りません。
善意では持ちません。

管理・経理・総務・ITは、お金で問題を消している仕事です。

そしてそれは、正しい判断です。

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