「プレイングマネージャー」ってなんですか?
同僚と話していると、ふいに聞かれました。
「マネージャー」=「管理職」という認識で、役職を持ち、部下を抱え、ある程度の決裁権を持つ。
そんなイメージは本人も持っていたようですが、そこに「プレイング」が付くと違いがよくわからない、と。
せっかくなので、中小企業のプレイングマネージャーの仕事内容をまとめてみました。
わたし自身も、経理・総務・労務・採用・ITを兼任するプレイングマネージャーの一人ですので。
プレイングマネージャーとは何か
そもそも管理職は、部下の育成や仕事の進捗を管理する立場です。
しかし現実には、自ら顧客を訪問し、商談に参加し、見積書や請求書を作成することもあります。
印鑑を押すだけの管理職。
それはある程度の規模がある、ごく一部の会社の話ですね。
社員数が100名以下、50名以下、30名以下と小さくなるほど、一人の社員が担当する業務は広くなります。
特に中小企業の経理職は兼務が基本です。
数字の管理や帳簿記帳だけではなく、給与計算などの労務、採用業務、IT担当、その他「やる人がいない仕事」はだいたいこちらへ回ってきますね。
「何でもやると書いて総務と読む」
そんな言葉を思い出します。
全体会議の準備や社内イベントの周知まで、担当することがありますからね。
プレイヤーとマネージャーは本来別の仕事
この働き方にはメリットもありますが、大きな難しさもあります。
それは、
プレイヤーは「自分でやって終わる仕事」
マネージャーは「人を通じて成果を出す仕事」
だからです。
そもそも求められる能力が違うんですよね。
わたしも部下のいない「ひとり管理職」ですが、他部署からの報告や資料を集計しているだけで一日が終わってしまうことがあります。
そうなると、自分がやるはずだった仕事は全く手付かず。
あっという間に終業時間です。
物理的に2人分以上の仕事をこなしているわけですからね。
まぁそうなりますよ。
そんな現状をどうにかしたくて、IT化やDXに手を出す管理職は多いのだと思います。
1時間かかる仕事が10分、1分になるなら、その技術を覚えて少しでも早く帰りたいですからね。
部下がいないことは将来のリスクになる
部下がいない状況で、実は認識しておかなければならないリスクがもう一つあります。
それは自分自身の市場価値です。
考えてみてください。
30代、40代で管理職をしていても、
部下育成の経験が少ない。
あるいは全くない。
転職市場ではどう評価されるでしょうか。
もちろん、
「一人で回せるほど優秀だった」
と評価してもらえる可能性はあります。
しかし結果だけを見ると、
部下育成の実績が乏しい管理職
という見方もされます。
同じタイミングで、
部下を育成しながらチームを率いていた管理職経験者が応募してきたら。
比較されるのは避けられません。
ここは弱い部分となりますね。
会議は増えるし、仕事も増える
仕事内容の面でも困ることがあります。
それは会議です。
兼任する仕事が増えれば増えるほど、それぞれの担当者として参加する会議も増えます。
経理担当として10時から会議。
IT担当として11時から会議。
採用担当として午後から打ち合わせ。
そんなことも珍しくありません。
そして会議があるということは、そこで決まった仕事が増えるということです。
終わりが見えませんね。
できることなら、不毛で不要な会議は減らしたいものです。
優先順位は毎日変わる
さらに厄介なのが、緊急案件です。
「至急対応お願いします」
管理職なら何度も聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
なんなら自分から他部署に投げている言葉ですよね笑
担当分野が増えるほど、この依頼が飛んでくる確率も上がります。
会議が入り、
問い合わせが入り、
至急案件が入り、
気づけば今日終わらせるはずだった月次資料作成は、後回し。
期限のない仕事ほど、どんどん先送りされていきます。
「あれ、これやってなかった」
なんてことになると大変なので、スケジュール管理は本当に重要だと感じています。

一番の敵は「孤独」
最後に、プレイングマネージャーの大きな不安について。
それは孤独です。
部下には相談しづらい。
というか、いない。
同じ立場の人もいない。
結果として、1人で抱え込みがちです。
そこで怖いのは、自分が間違えていても気付けないことです。
先日、育児休業の手続きを久しぶりに行ったのですが、実はやり方を大きく間違えていました。
たまたま行政の担当者が気付いてくれたので修正できましたが、かなり肝を冷やしました。
もう一人担当者がいれば、もっと早く気付けたかもしれません。
ひとりで担当することに、ちょっと限界を感じてしまった経験です。
それにひとり部署だと「部下から新しい意見が出る」ということもないので、古いやり方をずっと続けがちです。
自分の仕事の確認をする機会がない、というのは少々怖いものです。
意識して新しい知識や技術を学ぶ必要があります。
そうでないと、
簡単に時代から取り残されてしまいます。
まとめ
1人で兼務していると、日々の仕事を終わらせるだけで精一杯になります。
本当に仕事でパンパンです。
会議は増える。
緊急案件も入る。
部下育成の経験は積めない。
相談相手もいません。
そんな状態が、中小企業のプレイングマネージャーのリアルです。
負担は正直、大きいです。
疲れますよ。
それでも会社を回すために、今日もどこかで誰かがプレイヤーとマネージャーの両方をこなしています。
大体の中小企業には、こういう人が何人かいるものです。
いつもお疲れ様です。
明日もお仕事、頑張りましょう。

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