わたしの家の本棚には、デザインに関する本がいくつかあります。
何年も前に購入したもので、資料作成に使うためです。
仕事でプレゼン資料を作ることがあるのですが、作業をしていると、他社の営業さんが作った、わかりやすくてオシャレな資料が頭に浮かぶんですよね。
それと比べると、自分の資料の平凡な出来栄えが、なんとも悲しく。
貧相にすら見えてくるんです(笑)
プレゼンなので、相手に伝わればいい。
それはそうですが、スーツや靴に気を遣うように、資料にも気を配りたいものです。
しかし。
自分に資料を作るセンスがあれば、とっくに見栄えの良いものができています。
ならば、上手い人のデザインを知ろう。もっと言えば、真似しよう。
そう思って買った本です。
実はこの本、購入して数年たちますが、最後まで読んだことがありません。
それどころか、まだ一度も目を通していないページもたくさんあると思います。
でも現役で、仕事に役立っています。
本は最後まで読む必要があるのか
例えば、仕事でプレゼンをしたものの、作った資料がどうもしっくりこなかったとします。
伝えたい内容は盛り込んだし、必要な情報もそろっている。
でも、何かが違う。
そんなとき、家に帰ってからプレゼン資料のデザイン本を開くんです。
「今日のプレゼンだったら、どういう資料がよかったかな」
そんな意識でページをめくります。
気になるデザインがあれば、今回の資料にどう使うかをイメージして。
スマホで写真を撮っておきます。
そこまでです。
わざわざパソコンを立ち上げて、資料を開いたりはしません。
次にプレゼン資料を作る機会があれば、自然と今回の反省を思い出します。そのときに撮影しておいたデザインを参考に、自分の資料を改良するわけです。
実際、こうした積み重ねで、資料の見た目や構成はよくなってきたと感じています。
今はAIもありますからね。
時に、本当に自分が作ったのか?と疑うレベルで仕上がりますね(笑)
ただ、AIに任せるにしても、自分の中に「こういう資料がいい」というイメージがあるかどうかは大きいです。
良いデザインを知っていれば、AIに対しても、より具体的に方向性を伝えることができます。
AIに資料作成をさせるのなら、何が良い資料なのかを知っておくことにも価値があるのでしょう。
そのために、何年も前に買った本が今でも役立っています。
最後まで読んでいなくても、です。
必要なところだけ読む、という読書法
仕事のために本を読むとき、必ずしも最初から最後まで読む必要はありません。
わたしの場合、まず目次を眺めます。
その中から、今の自分が気になっていることや、解決したい課題に関係しそうなところを探します。
ピンときたところがあれば、そこを読んでみるわけです。
なければ、無理に読み進めることもしません。
そもそも、読書の目的が仕事の課題を解決することなら、必要な情報を得られた時点で、ひとまず目的は達成できているわけです。
もちろん、小説や、基礎から順番に理解する必要がある専門書などは別でしょう。
最初から読み進めることで、初めて理解できる内容もありますからね。
しかし、実務に役立てるための本なら、辞書のように必要なところを開く使い方で十分です。
本を読み終えることと、本を役立てることは、別の話なのですから。

朝読書派のわたしが驚いた、夜の読書法
わたしは、本を読むなら朝だと思っています。
特に早朝は頭が冴えている、いわばゴールデンタイムです。
本の内容を理解し、吸収するには適切な時間だと思っています。
これは色々な本や雑誌でも紹介されていますし、わたし自身も実感しています。
そもそも夜は、仕事で疲れていますよね。
本を読んでいても集中できなかったり、なんなら居眠りしてしまったり。
資格の勉強をしていても眠くなるというのに、難しいビジネス書など、なかなか頭に入ってはきません。
ところが、先日読んだ本に、世界の一流と呼ばれる人たちは夜に読書をする、という話が紹介されていました。
さすがはエリート。わたしとは違うなぁ。
素直に、そう感じたものです。
わたしは疲れを理由に夜の読書を避けていますが、彼らは意志の力や責任感から、夜も学びの時間を確保している。
そう思ったんですね。
しかし、それは少し違いました。
本で紹介されていた夜の読書は、新しい知識を吸収することだけを目的にしたものではありません。
その日に体験した経験や、新たに得た知識を、本から得られる情報と結びつけるための読書だったのです。
うまくいかなかったこと。
苦手だと感じたこと。
どうすればよかったのだろう、と疑問に思ったこと。
そういった、その日に生まれた課題の答えを探すために本を開くのですね。
これは新しい視点でした。
なにより印象的だったのは、今日の経験を、今日のうちに学びへ変えようとする姿勢です。
わたしなら「今度勉強しないといけないな」と考えて、後回しにしてしまいがちです。
鉄は熱いうちに打て、ということわざもあります。
自分自身の課題として切実に感じているときなら、本の内容も染み込むように入ってくるでしょう。
「誰かのために書かれた本」が、「自分の問題を解決するためのアドバイス」になる。
実に効率的です。
わたしがプレゼン資料のデザイン本を開くのも、これに近いのでしょうね。
仕事で感じた課題をきっかけに本を開き、次に使える情報を探しているわけです。
疲れていても、「なんとかしたいこと」があれば、本を開く理由になります。
疲れた夜に、無理して本を読む必要はない
とはいえ、頭では理解できても、実際に夜に本を開くとなると話は別です。
せっかく一日の仕事に決着をつけて帰ってきたのに、疲れた頭にビジネス書を投下する。
これがなかなか気が進みません。
それに、一日が仕事だけで終わるのも、なんだかもったいない。
家に帰ったら仕事のことを忘れて、好きなことをする時間も欲しいものです。
どうしても解決したい課題があれば、話は違うのでしょうけど。
だからこそ、わたしには必要なところだけを読む方法が合っていると思います。
疲れている日は、参考になる情報を一つ見つけるだけでも十分です。
それを試してみるのは、翌日でも、次に同じ仕事をするときでも構いません。
それに、毎晩必ず本を開かなければならない、というわけでもありません。
何も課題が思いつかなければ、読まない日があってもいいでしょう。
読書の習慣を作るために、新しい義務を増やしてしまっては本末転倒です。
必要なときに、本の力を借りましょう。

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