平日の夜、何をしていますか?
仕事を終えて、家に帰って。
ご飯を食べて、スマホを見て、YouTubeを見て。
気がついたら、もう寝る時間。
「今日も疲れたな」
そんなことを思いながら、一日を終える。
わたしには、けっこうあります。
でも最近、少し気になる数字を知りました。
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約9,800人のビジネスパーソンを対象にした調査で、「平日の夜に、その夜をどう過ごすか決めている」と答えた人は、わずか11%だったそうです。
つまり、ほぼ9割の人は、その日の気分や流れに任せて夜を過ごしている。
この数字は、『世界の一流は「平日の夜」に何をしているのか』という本で紹介されていたものです。
なんだ。
みんな、けっこう「なんとなく」夜を過ごしているんですね。
少し安心しました。
ただ、この本を読み進めているうちに、ひとつ気になることが出てきました。
「何もしないこと」と「休むこと」は、本当に同じなのだろうか。
夜くらい、何もしなくていい
平日の日中は働いています。
上司に叱責された。
取引先に気を使い続けた。
同僚との間に問題を抱えた。
疲れる理由は仕事だけではありません。
家族や友人との人間関係で疲れる日だってありますし、特に理由はないけれど、なんとなく気分が乗らない日もあります。
そんな状態で家に帰って、
「よし。ここから夜の時間を有効活用しよう」
なんて、なかなか思えませんね。
もう何も決めたくない。
夜くらい、何もしなくていいじゃないか。
そう思うのも、自然なことだと思います。
わたしも、仕事から帰ったあとまで予定をびっしり入れて、毎日を効率よく過ごしたいとは思いません。
むしろ、何もしない時間は必要です。
問題は、その「何もしない時間」に、本当に休めているのかということです。
仕事は終わった。でも、頭の中では終わっていない
ソファに座って、スマホを眺めている。
体は休んでいます。
でも、頭の中では。
「あのメール、返してなかったな」
「明日、あの人に話さないと」
「あの数字、どうだったかな」
「今日のあの言い方、まずかったかな」
そんなことを考えていたりします。
考えたいわけではないのですが。
いつの間にか、じわっと浮かんできたりします。
PCは会社に置いてきたのに、仕事は頭の中についてきている感じでしょうか。
これ、けっこう厄介です。
仕事をしているわけではない。
でも、仕事から離れているわけでもない。
しかも夜になって疲れてくると、なぜか昼間なら気にならなかったことまで思い出します。
「あれ、大丈夫だったかな」
「もしかして、まずかったかな」
考えたところで、今すぐどうにかできるわけでもないのに。
思い出したくなかったことが、ブワッと浮かんでくることもあります。
そんな状態のまま眠りにつけば、気持ちよく一日を終えた、とは言いにくいでしょう。
翌朝もなんとなく重たい。
そしてまた仕事に行く。
それを月曜日から金曜日まで繰り返していたら。
土日はもう何もしたくない、となるのも自然ですね。
いや、もう、ただ寝ていたい。
頭の中にあるものを、一度外に出す
では、どうすればいいのでしょうか。
本の中で紹介されていた方法のひとつが、頭の中に残っている仕事や懸念を、紙やスマホのメモに書き出すことでした。
明日やること。
気になっていること。
返事をしなければならないこと。
今日うまくいかなかったこと。
それを頭の中に置いたままにせず、一度外に出してしまう。
これは、すぐにでもできそうです。
たとえば、
「○○さんにメールを返す」
「見積書の数字を確認する」
「今日の件、明日の朝もう一度考える」
これだけでもいい。
大切なのは、その場で解決することではありません。
「これは明日の自分が考えること」
と決めてしまうことです。
疲れた頭で30分考え続けても、たいした結論が出ないことはあります。
あれだけ悩んでいたのに、一晩寝て翌朝考えたら、
「なんだ。こうすればいいじゃないか」
と、あっさり答えが出る。
そんな経験は、わたしにもあります。
仕事を持ち帰らないために、5分だけ仕事をする
仕事を家に持ち帰らない。
そう聞くと、PCを持ち帰らないとか、家ではメールを見ないとか、そういうことを考えます。
もちろん、それも大切ですね。
でも、本当に家に持ち帰りたくないのは、仕事そのものではなく、
「未処理の思考」ではないでしょうか。
やらなければならないこと。
気になっていること。
まだ結論が出ていないこと。
それらが頭の中に散らかったままだから、仕事が終わったあとも、脳だけが仕事を続けてしまう。
だったら、夜に5分だけ仕事のことを考えて、頭の中にあるものを書き出す。
今日考えることと、明日考えることを分ける。
そして、終わったら仕事をやめる。
今日はここまで、とスパっと切り替えます。
何となく2時間仕事のことを考えているより、その方がよほどいいです。
仕事をするための5分ではありません。
仕事をやめるための5分です。
一日の最後くらい、良かったことで終わらせる
もうひとつ、取り入れてみたいことがあります。
一日の最後に、嫌だったことばかりを思い出さないことです。
仕事をしていれば、嫌なことのひとつやふたつはあります。
腹が立ったこと。
失敗したこと。
言わなければよかったこと。
相手の言葉が引っかかったこと。
なぜか、そういうことって夜になると思い出してしまう。
今日一日、そんなことばかりでもなかったはずです。
昼ごはんがおいしかった。
誰かとの会話が楽しかった。
面倒だった仕事がひとつ片付いた。
帰りに好きなものを買った。
家族と笑った。
何でもいい。
一日の最後くらい、今日あった良いことをひとつ思い出してから寝る。
無理やり、
「今日は最高の一日だった!」
と思い込む必要はありません。
「まあ、今日は今日で悪くなかった」
気軽に、気楽にいきましょう。
夜は、何もしなくていい
『世界の一流は「平日の夜」に何をしているのか』
一流、それも「世界の」ですからね。
「やっぱり成功する人は、仕事が終わってからも努力しているのか」
と思ってしまいます。
夜は勉強しなければならない。
副業をしなければならない。
運動をしなければならない。
そんな話だったら、正直ちょっと読むのが疲れますね。
ただ、わたしがこの本を読んで気になったのは、そこではありませんでした。
夜まで頑張る必要はない。
何もしない夜があっていい。
ただ、何となく仕事のことを考えながら、何となくスマホを見て、何となく一日を終える。
それは「休む」とは、少し違うよ、と。
だから、5分だけ頭の中を片付ける。
気になることを書き出して、明日の自分に渡す。
今日の良かったことをひとつ思い出す。
そして、あとは堂々と休む。
夜は何もしなくていい。
でも、何もしないための準備くらいはしておく。
そのくらいが、平日の夜にはちょうどいい気がしますね。


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